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肝付兼太さん 「ハロー! ジーガム」 の思い出 [番外編]

(予定の話題を急遽変更しています) 

先週は一時帰国しており、10月23日はHCJB 関東地区リスナーの集いに初めて参加、尾崎先生はじめ多くの方々とお会いできました。 ミーティングが終わって興奮がまだ冷めやらぬ中、突然入ってきたのが肝付兼太さんの訃報...。

肝付兼太さんといえば言わずと知れた大声優。しかし、私たち1970年代の短波受信ブームを経験した世代にとっては、日本短波放送 (現ラジオNIKKEI) の若手短波愛好家向け番組 「ハロー!ジーガム」 のパーソナリティの方がおそらく馴染みがあるでしょう。

番組は毎回 「This Program is for Jeans-Generation Audio Manias, and Young Shortwave Listeners.  Hello! JEAGAM!!!」 という英語のアナウンスに続き、軽快な音楽と共に肝付さんの「ハロー !!!  ジーガムギャング~!!! 」 といった元気一杯のトークで始まります。

ジーガム (JEAGAM) はスポンサーである三菱電機の当時のラジオ/ラジカセのブランドで、上述のアナウンスのとおり 「ジーンズ世代のオーディオマシン(マニア)」 というフレーズの頭文字をとったものだと記憶しています。

私が短波放送受信を始めたきっかけは実はブームではなく、①たまたま家にあった短波ラジオを弄っていると突然「こちらはモスクワ放送です」と聞こえて驚いたこと、②その時トランジスタラジオの製作をしようと部品集めをしており、入手した電子部品のカタログの片隅に海外日本語放送のリストと受信報告書の書き方が載っていたこと、から始まっています。

さらに、③雑誌に三菱電機の短波ラジオ「ジーガム」の広告がでており、④そしてあるとき新聞の放送頁の日本短波放送のスケジュール欄に偶然 「ジーガム」 の語を見つけたことが、以後この世界にのめり込むことにつながります。 この番組欄のジーガム、何だろうと思ってダイヤルを合わせたらやっぱり雑誌で見た三菱のラジオ、ジーガム。そしてこれが同社スポンサーによる短波受信専門の番組だったので驚きました。 それ以来、自分にとっての情報源はほとんどこの番組であり、この番組とともに今の自分の活動の基礎が形成されたと言っても過言ではありません。 おそらく「BCL」という言葉を初めて知ったのもこの番組だったと思います。(既にソニー BCL ジョッキーも放送されていたと思いますが、深夜放送のためあまり聴いていませんでした)

学校から帰ってこの番組 (月~土、夕方 6:15から15分間放送) を聴くのが当時の日課となりました。毎日の放送なので話題は短波だけでなく科学全般でしたね。自分の町に比較的近い野尻湖の化石発掘の話もあったのが印象的でした (自分も発掘に参加したことがあったので)。 確か毎週火曜日 「世界の放送局」 というコーナーがあって当然ながらこれが楽しみでした。

それにしてもパーソナリティの 「きもつきかねた」 って変わった名前だな、どういう人なんだろうとずっと疑問だったのですが、ある時雑誌でそれが漢字表記の 「肝付兼太」 だと知って思いっきり驚きました。新聞のテレビ欄でほとんどのアニメ番組で名前を見かける声優さんじゃあないですか!

受信レポートを出して読まれるのが楽しみでした。 たまにジーガムFIC-404が当たるクイズとか、インターバルシグナルのレコードとべリカードのポスターがありこれは抽選で毎月プレゼント。 私はラジオこそ当たりませんでしたが、レコードとポスターはどちらもあたり、当選者発表で名前も読んでいただきました。 リスナーが受信した音源紹介のコーナーもありましたね。

年始めには長時間の特別番組となりました。その中でリスナーが電話で参加する 「初心者の質問にベテランのDXerがお答えします」 というようなコーナーがあり、そこで私は運よく採用され、肝付さんとも少しだけお話しする機会がありました。 私の質問は 「朝、短波受信中に掃除の時間となり、母親が離れた部屋で掃除機を動かすと雑音(イグニッションノイズ)で聞こえなくなります。何かノイズブランカーのような対策法はありませんか」 というものです。すると肝付さんは 「それはね、掃除をしなけければいいんだよ」  と答え、参加者一同大笑いしたことがあります。(因みにこの後ベテランの板橋聰光先生から技術的なお答えを頂きました)

確か2年ほど前にラジオNikkeiで当時を振り返る番組があり、肝付さんも参加されてお声を聴いたのですが、それが私にとっては最後となってしまいました。 一度どこかで直接お会いできるようなイベントをどなたか企画していただけないかな、とも考えていたところでした。 BCLジョッキーの富山敬さん(こちらも故人)や、初代BCLワールドタムタムの川島千代子さんと、この種の番組はなぜか声優さんが大活躍でしたね。

当時の音源があればここでアップロードしたかったのですが、残念ながらテープはすべて日本の実家です。 辛うじて当時の番組を聴いた時のべリカードが手元にあったので載せました。 これはべリカードと称するものでは私が初めてもらったものなのですが、いまだにベストデザインだと思っています。 ハロー!ジーガムを聴いた受信報告には番組の記念カードも添付されていたのですが残念ながらそれも日本の実家。 またの機会に音源をそろえたいと思います。

謹んで肝付兼太さんのご冥福をお祈りします。  

どなたかもツイートされてましたが、送る言葉はやはりこれしかないですね....

「セブンティースリー!」

                        →本記事の続きはこちら(音源あり)

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コメント 2

せきやま☆あすか

すばらしい贈る言葉ですね。ぼくは年代的に 「ハロー! ジーガム」のことはまったく知らないのですが、この記事を読んで当時の少年たちの姿が思い浮かびました。機会があればぜひ音源をお聞かせください。
by せきやま☆あすか (2016-10-26 11:30) 

kei@Niigata

せきやまさん、先日はありがとうございました。 てっきり私と同じお歳ぐらいかなと思っておりました(失礼しました笑)。 音源、何とか探し出してみます。
by kei@Niigata (2016-10-26 12:10) 

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